鳥越トンネル近くにある「しあんばし」  嬉野市塩田町谷所鳥越

イメージ 1

鳥越トンネル近くにあった「しあんばし」  嬉野市塩田町谷所鳥越

国道207号線鹿島バイパスの黒川橋交差点から、鳥越トンネルを越して嬉野温泉へ出る県道41号線に入る。八天神社前を過ぎ鳥越トンネルのすぐ手前に旧県道の道が残り、右下にカーブした道を下ると小川をまたぐ所がある。
写真のとおり「しあんばし」と刻んだ標石はここにある。表面「徒歩近道 →嬉野 吉田 しあんばし 県道舗装記念」、裏面「昭和四十七年九月竣工 森 仁平建立 当時八十三才」。

「思案橋」といえば、夜の長崎を象徴する橋。もともと昔は丸山花街へ行くか行かないか思案した橋。昭和43年頃、前川清とクールファイブ「思案橋ブルース」や青江三奈「長崎ブルース」の曲で有名となった。暗渠で橋は残らないのに、観光客用に欄干を建てガス灯を点けた。

嬉野市鳥越のこの「しあんばし」のネーミングは、年代的に長崎の橋を考えてしたような感じがする。もちろん今は橋は残らず土手盛りの道路。そんな名の橋がほんとうに昔からあったのか地元で聞いてもかわからなかった。
しかし、粋なご老人の計らい。「徒歩近道」道標を建てられた。長崎から来た私は、少し楽しく思え、碑の写真を写した。