戸石の六地蔵塔 長崎市戸石町
長崎市にあるものでは一番古い。市指定有形民俗文化財。長崎市戸石地区事務所のすぐ裏手の山中高台にある。地区事務所入口の消防建物の左角から細い道を上がって行くとすぐである。現地説明板は次のとおり。
最後の写真は、諌早市唐比天満社の六地蔵塔を参考のため。
市指定有形民俗文化財 戸石の六地蔵塔 指定年月日 昭和52年7月20日
この戸石の六地蔵塔は、肥前東部旧佐賀領を中心に分布する重制石幢(とう)の六地蔵で、この型式の六地蔵は、筑後肥前型と呼ばれ室町時代中期以後、江戸時代前期にかけて流行したもので、長崎市にあるものでは一番古い。
基礎と竿石は連続二石積みの角柱である。竿石には円・角・月型の彫り抜きがあり、各地蔵は蓮台に立つ厚肉彫りの立像である。
島原の乱(1637〜1638)後、この地に宝瑞庵が創設されたといわれるが、六地蔵銘は慶長9年(1604)であるから、これよりも古く、もともとこの地に存在していたものか、宝瑞庵創設後他から移したものかは不明である。
長崎市教育委員会 (62.12設置)