宮鳥御嶽のリュウキュウチシャノキ・クワノハエノキ 石垣市石垣
HP「八重山の巨樹」による説明は、次のとおり。石垣市役所前から県道208号により石垣小学校手前まで行き、左へ入ったところに宮鳥御嶽はある。
「3.宮鳥御嶽のリュウキュウチシャノキ」は、すでに枯れ死して伐採され、標柱と説明板のみ残っていた。「4.宮鳥御嶽のクワノハエノキ」も、かろうじて生育している。
3.宮鳥御嶽のリュウキュウチシャノキ
「リュウキュウチシャノキ」は宮鳥御嶽のイビ門前・東側にあります。
「宮鳥御嶽のリュウキュウチシャノキ」の説明板より
県指定天然記念物 宮鳥御嶽のリュウキュウチシャノキ 昭和34年12月16日指定
宮鳥御嶽の境内にはムラサキ科チシャノキ属のリュウキュウチシャノキが自生しています。
この種は、熱帯原産で、北オーストラリア、マレーシア、フィリッピン、台湾の南東にある紅頭嶼に分布し、八重山諸島では波照間島、西表島、石垣島に分布します。
この御嶽は、市街地内にありながら自然林の状態をよく保ち、またリュウキュウチシャノキの北限地として、植物分布学上貴重な地域です。
なお、この地域において許可なく現状を変更することは、県条例で禁じられています。
昭和58年2月28日 沖縄県教育委員会・石垣市教育委員会
石垣小学校の南側にある宮鳥御獄には、樹高7-11m、主幹胸高直径20-70cmもあるリュウキュウチシャノキの大木が古くから残されています。リュウキュウチシャノキは、台湾の隣にある紅頭嶼(蘭嶼)には自生しているものの、台湾を飛び越して与那国島や西表島、石垣島などの海岸沿いの低地林に生育する特異な分布をしており、植物分布の上から貴重な植物です。
宮鳥御嶽のリュウキュウチシャノキは、近年枯死が目立ち絶滅が危惧されています。
4.宮鳥御嶽のクワノハエノキ
「クワノハエノキ」も宮鳥御嶽のイビ門前・東側にあります。
樹種 クワノハエノキ[方言名ビンギ]
科名 ニレ科
推定樹齢 200〜300年
樹高 15m
主幹胸高 直径1.8m 幹周5.6m
※ クワノハエノキの下部は板根状を呈しています。イビ門前の広場の西側には他の樹木も生育しています。