旧大宜味村役場庁舎  大宜味村大兼久 ( 沖縄県 )

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旧大宜味村役場庁舎  大宜味村大兼久

大宜味村HPの県指定文化財による説明は、次のとおり。国道58号塩屋橋を渡り大宜味村に入る。約4km先の右奥に現在の大宜味村役場があり、この現庁舎手前に「旧大宜味村役場庁舎」が残る。

旧大宜味村役場庁舎
公共建築物としては、県内初の本格的な鉄筋コンクリート造の建築物で、大正14年に竣工。大正期にメートル法を用いた画期的設計で意匠的に沖縄の気候・風土を十分に考慮に入れ、特に台風による風圧を軽減するため、八角の平面形状を取り入れるなどすぐれた特徴を有している。
大正時代のコンクリート建築物として県内に存在する唯一のもので、鉄筋コンクリート造技術の導入や、構造法の歴史を知るうえで貴重とされている。
指定年月日 平成9年11月18日
設計者 清村勉(熊本出身者)

なお、「沖縄タイムス+プラスニュース」2016年10月21日記事は、次のとおり。

国の重要文化財に大宜味村役場旧庁舎 沖縄で最も早い鉄筋コンクリート造り 文化審答申

国の文化審議会(馬淵明子会長)は21日、沖縄県大宜味(おおぎみ)村役場旧庁舎(村大兼久)を重要文化財(建造物)に指定するよう松野博一文部科学相に答申した。旧庁舎は県内で最も早い時期に建てられた鉄筋コンクリート造りで、現存では最古。近く官報に告示され、正式に認められる。県内の国指定有形文化財は32件目(国宝含む)で、建造物としては2009年指定の津嘉山酒造所施設に次いで22件目。現庁舎に隣接する位置にある旧庁舎は、1925年(大正14年)に竣工(しゅんこう)した。木造建築が主流の時代に、台風や白アリ対策のために鉄筋コンクリート造りを採用したとされる。設計は国頭郡の建築技師の清村勉氏。

中央ホールの周囲に執務空間を配し、ホール上方には屋上から突き出すように八角形の塔屋があるなど、役場庁舎としては独創的な造りになっている。新庁舎建設に伴って72年に役場機能を終え、その後は関連団体の事務所などとして使われた。現在は村史編纂(へんさん)室が利用している。
米須邦雄村教育長は「旧庁舎から現庁舎に移転した際、取り壊さずに残すという選択をした当時の判断が今につながった。旧庁舎には、建設した大工をはじめ先人たちの思いがこもっている。今後は国や県と連携し、大切に保存・継承していきたい」と話した。