野母崎の早咲き河津桜が満開  長崎市野母町 ( 長崎県 )

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野母崎の早咲き河津桜が満開  長崎市野母町

「河津(かわづ)桜」は、長崎県内では北松浦郡佐々町の佐々川下流桜づつみ遊歩道、大村市の国道34号沿い久原公園、西海市・佐世保市の西海橋公園などにあるが、長崎市野母崎地区野母町の河津桜1本も、今満開と聞いて訪ねた。
河津桜は2月〜3月上旬に開花する早咲きの桜。早咲きオオシマザクラ系とヒカンザクラ系の自然交配種と推定されている。野母町のは、2001年に同町の川原泉さんが静岡県の知人から苗を譲り受け、大事に育ててきた(長崎新聞から)ものらしい。

鮮やかなピンクの花に、メジロやヒヨが集まり蜜をなめる。青空のきのうだったら良かったが、きょうは曇り日で写りが悪かった。場所がわかりにくいが、前野母小学校のところから、権現山展望公園へ旧登山道路の狭い車道を上がる。民家が終わりとなるあたりすぐ右手畑上に満開の桜が見える。
このカーブ先を少し登った左下土手にも、椿や河津桜?のような小さい幼木を見た。権現山展望公園の新登山道路と合流するまだ手前である。

静岡県河津町観光協会HPによる「河津桜の概要」は、次のとおり。

河津桜の原木
学名:Prunus lannesiana Wils. cv. Kawazu-zakura カワヅザクラの原木は、伊豆急河津駅から天城山へ向かって1.2kmの地点、河津町田中の飯田氏宅の庭にあります。1999年(平成11年)現在の樹齢約50年、樹高約10m、樹巾約10m、幹周約115cmです。

河津桜の由来
河津桜の原木を、河津町田中の飯田勝美氏(故人)が1955年(昭和30年)頃、偶然発見したさくらの苗を、現在地に植えたものです。1966年(昭和41年)から開花が見られ、1月下旬頃から淡紅色の花が約1ヶ月にわたって咲き続けました。
伊東市に住む勝又光也氏は1968年(昭和43年)頃からこのサクラを増殖し、このサクラの普及に大きく貢献されました。一方、県有用植物園(現農業試験場南伊豆分場)は、賀茂農業改良普及所、下田林業事務所(現伊豆農林事務所)や、河津町等と、この特徴ある早咲きサクラについて調査をし、このサクラは河津町に原木があることから、1974年(昭和49年)にカワヅザクラ(河津桜)と命名され、1975年(昭和50年)には河津町の木に指定されました。
カワヅサクラは早咲きオオシマザクラ系とヒカンザクラ系の自然交配種と推定されています。

河津桜の特徴
落葉高木、樹形は広卵状で樹皮は紫褐色で光沢があり、若枝は褐色、無色。葉は開花後に展開する。成葉は倒卵状楕円形で先は尾状鋭尖形、基部は円形、長さ12.5〜15.0cm、巾6.0〜6.8cmで厚い。縁は単鋸歯だが、重鋸歯が混じり、鋸歯の先は芒状、腺はない。表面は濃緑色、裏面は淡緑色、両面ともに無毛。側脈は約10本。葉柄は長さ2.0〜2.2cmで無毛、上部に一対の蜜腺がある。托葉は長く、分岐多い。(日本サクラの種・品種マニュアル<財>日本花の会)