小切畑のシシ垣 臼杵市小切畑
サイト「近世以前の土木・産業遺産」大分県リストによるデータは、次のとおり。臼杵市の南西部、国道502号障子岩交差点先の次の市道を、武山の方へ右折する。すぐ左に小切畑入口の標識があり、この道を上がって行くと、高台の小切畑集落に着く。
シシ垣の場所は、地元小中氏に教えてもらった。集落から望める所在図の青囲線あたりである。すぐ近くまで狭い農道(軽トラは通行可)が入る。終点から平坦な山道を200mほど歩いた右下方谷間斜面を囲む土塁がそうであるらしい。
最初、私ひとりではわからなかった。そうすると小中氏がわざわざ鎌を持って現地案内してくれた。山林境界「二九一」の標柱が目印となる。同氏も若い頃の記憶である。現地は今、植林地となってシダなど下草が高く生い茂り、どうしても土塁は探しきれなかった。
市から調査に来ているので、シシ垣の正しい場所はここかも知れないが、農道終点からこの山林標柱の間、山道の右脇に高さ1.5mほどの長い土塁を見る。土塁内には移転した集落の墓地跡があった。そうするとこの間の土塁も、私には延長したシシ垣のようにも考えられるため、この現況写真(写真6〜8)を参考のため掲げる。
小切畑のシシ垣 こぎりはた
臼杵市 猪垣(土塁) 江戸期? 市教委 放置保存 2