薦神社(こもじんじゃ) 中津市大字大貞
ウィキペディアフリー百科事典による説明は、次のとおり。中津市街の国道212号万田交差点から県道663号に入り大貞交差点先まで行くと、薦神社がある。
薦神社
薦神社(こもじんじゃ)は、大分県中津市に所在する八幡宮で、別名大貞八幡宮(おおさだはちまんぐう)とも称される。境内の三角池(みすみいけ:古くは「御澄池」と記すこともある)を内宮、神殿を外宮とする。全国八幡宮の総本宮である宇佐神宮の祖宮といわれ、承和年間(834-848年)の創建と伝える古社である。
由緒
養老3年(720年)、大隅・日向の隼人の反乱(大隅国府襲撃)で大伴旅人が率いる大和朝廷軍および宇佐神宮の辛島波豆米(からしまのはづめ)率いる宇佐「神軍」が、薦神社の三角池に自生する真薦を刈って作った枕形の御験、薦枕(こもまくら)を神体に、神輿を奉じて日向まで行幸し、乱を鎮めたと言われる。この薦刈神事は現在6年ごとに行われる宇佐神宮行幸会の中で辛嶋一族が当時より行い伝えている[要出典]。
大貞の「貞」の字には占いの意味があると言われ、道教との関連性も指摘されている。
薦神社と三角池は、「三角池と薦神社」として昭和51年(1976年)3月30日に大分県指定史跡、「三角池の水生・湿地植物群落」が大分県指定天然記念物に指定されており、神門は国の重要文化財に指定されている。
参考文献
・『写真集 薦神社 神門編』、薦文化研究所、平成11年
・谷川健一編『日本の神々 – 神社と聖地』第1巻九州、白水社、1984ISBN 4-560-02211-9
・『大分県の文化財』、大分県教育委員会、平成3年