谷水薬師 あさぎり町上南字麓
現地説明板は、次のとおり。県道43号「麓」の次の「谷水薬師前」バス停から山手へ上がる。
谷水薬師
日本七大薬師のひとつと言われ、本尊は薬師如来です。
本堂は村の重要文化財に指定されています。また、周辺地域は村の名勝に指定され、史跡も数多くみられます。
この薬師堂は、中球磨の豪族・上村氏の菩提寺として応永32年(1425)弘尊上人が創建した谷水山東円寺の金堂に由来するといわれています。しかし、聖武天皇の御代(735年頃)に行基菩薩が開山したとか、桓武天皇の御領(790年頃)によって造営された六坊伽藍の名残りと言い伝えもあります。弘治3年(1557)上村氏滅亡の兵火や、近くは明治30年の失火など、幾度も焼失したにもかかわらず、その都度村人らの厚い信仰心によって再建されてきました。その信仰心は、いまなお村人の心の中に行き続け、郡内はもとより、遠く県外からも参詣者があとをたちません。