木上溝第一・第二・第三隧道 あさぎり町深田ほか
サイト「近世以前の土木・産業遺産」熊本県リストによるデータは、次のとおり。人吉市から県道33号によりあさぎり町へ向かう。
私は下流錦町木上側から調査して行ったが、下記「木上村史」の記述に合わせ、取入口の石坂堰からの写真に並べ変え報告する。
木上溝第一隧道 このえ
(球磨)あさぎり町 球磨川→木上溝 素掘トンネル(水路) 長233.9m, 坑口 (高1.3m,幅1.5m) 内部(高3.5m) 宝暦9(1759) 町教委/歴史の道・球磨川水運p.36 保存状態良好 3つの隧道の総延長は789.5mに達する/溶結凝灰岩台地をくり抜いた隧道/放物線形状の入口/内部:曲折が多い 1 B
木上溝第二隧道 このえ
(球磨)あさぎり町 球磨川→木上溝 素掘トンネル(水路) 長78.2m, 坑口 (高1.3m,幅1.4m) 宝暦9(1759) 町教委/歴史の道・球磨川水運p.36 保存状態良好 3つの隧道の総延長は789.5mに達する/溶結凝灰岩台地の崖下に放物線形状の入口を持つ/内部:数mおきに灯火を置いたと思われる直径20㎝ほどの半球形の掘込みがある 1 C
木上溝第三隧道 このえ
(球磨)あさぎり町・錦町 球磨川→木上溝 素掘トンネル(水路) 長477.4m, 坑口 (高約1.5m,幅1.6m),内部(最大高2.5m,幅2m) 宝暦9(1759) 町教委/歴史の道・球磨川水運p.36 保存状態良好 3つの隧道の総延長は789.5mに達する/内部:①入口から50mと182mの左側に高さ1.7m、幅1mの「明り窓」、②203地点に、延長26.7mの開渠部 1 B
(錦町で)木上溝第三隧道 このえ (球磨)錦町・あさぎり町 球磨川→木上溝 素掘トンネル(水路) 長477.4m,坑口: 高約1.5m,幅1.6m,内部:最大高2.5m,幅2m 宝暦9(1759) あさぎり町教育委員会/歴史の道・球磨川水運p.36 保存状態良好 3つの隧道の総延長は789.5mに達する/内部:①入口から50mと182mの左側に高さ1.7m、幅1mの「明り窓」、②203地点に、延長26.7mの開渠部 1 B
木上溝の概要と歴史は、「木上村史」から次のような引用がある(歴史遺産を守るHP)。
木上溝は須恵村と深田村との境にある石坂堰から水を引き、県道の南側、庄屋を通り下里に来て、ここで第一の貫(ぬき)に入り、善正寺や深田小学校の丁度下をくぐり、銅山川の下を抜けてここから県道の北側を城村に至り、ここで再び第二の貫を通り、古町に出て、更に木上との村境近くで第三の貫に入り、平川に抜け、ここで県道の南側に移り、岩城まで流れ、再び県道の北側に移り、更に南側に移って十日市まで流れ球磨川に注いでいます。