逃の浦の石塁(元寇防塁) 松浦市星鹿町岳崎免
現地説明板は、次のとおり。国道204号星鹿港入口に城山展望台への案内板がある。城山の麓、墓地の三叉路から左の海岸へ狭い車道を下る。
逃の浦の石塁(元寇防塁)
城山山麓の鷹島に面する汀線には、かつて、野面積みの石塁が約1kmにわたり延々と元寇の役当時のまま残されていました。しかし、昭和初期の台風で、星鹿浦防波堤決壊の時、修築材として沖の石を取ったので、石塁が大波に洗われ崩壊しました。原型をとどめているのはこの「逃の浦の石塁」だけとなりました。
海側は高さ2m・幅45〜50cm・内法高さ1m、総延長約300mの石塁で、その内側には幅5mの武者走りを思わせる平場があり、背後は崖がせまっています。
地元住民は、この石塁を夷狄から郷土を守るために、当時の領主・領民が共に血と汗を流して完成した「元寇防塁」として伝えています。
松浦市・松浦市教育委員会・松浦市観光協会