貨幣石産地  天草市河浦町宮野 ( 熊本県 )

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貨幣石産地  天草市河浦町宮野

これは鹿児島県への往路の話。天草鬼池港から本渡市へ出、新和町を通る天草下島東岸回り県道26号により牛深港へ行った。その途中、河浦町宮野で見た「熊本県指定天然記念物 貨幣石産地」の標石。写真1の珍しい塀構えの家の県道沿い手前に立っていた。
何かと思い、その家の裏手へ道を進むと、奥の民家は倒壊。右側に産地らしい崖面があったので写してきた。手前の家人に聞くと、化石らしく石はどこかの公民館へ持っていっていると言う。

今、改めて調べてみると、熊本県文化財の指定には、もうない?。HP上でわかったのは、次を参照。
http://home.384.jp/mejibee_sr/40600kumamoto.htm
「河浦町 …宮野の貨幣石産地は、残念ながら民家は住む人も無く荒れて、観察は出来ませんでした。
貨幣石は新生代の底生大型有孔虫で、示準化石となります。」とあり、私のと同じ「貨幣石産出地標識」「産出地跡」の写真があった。

熊本市立熊本博物館HPには、次のような「カヘイ石」解説と写真があるので、参照。
http://webkoukai-server.kumamoto-kmm.ed.jp/web/kids/k_chisitu/ksk_sin_001.htm
名称 : カヘイ石(原生動物有孔虫類)
学名 : Nummulites sp.
時代 : 新生代古第三紀
産地 : 熊本県牛深市
地層 : 白岳砂岩相当層
カヘイ石は貨幣石とも書くように、硬貨のような形をしていて、古生代の示準化石として知られているフズリナと同じ原生動物の仲間です。そして、カヘイ石は、古第三紀の示準化石です。日本のカヘイ石は、東京都の小笠原の母島、沖縄県石垣島と熊本県の天草南部などから産出することが知られてれています。

いずれにしても「貨幣石」とは、硬貨のような形をした「カヘイ石(原生動物有孔虫類)」という化石。天草ビジターセンターや熊本市立熊本博物館などに展示されているから、機会があったら見学してもらいたい。