池田湖  指宿市

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池田湖  指宿市

ウィキペディアフリー百科事典による説明は、次のとおり。後ろ2枚の写真は、南薩パノラマライン(広域農道)ポケットパークからの眺望。

池田湖

池田湖(いけだこ)は、鹿児島県の薩摩半島南東部にある直径約3.5km、周囲約15km、ほぼ円形のカルデラ湖。九州最大の湖である。湖面の標高は66m、深さは233mで、最深部は海抜-167mとなる。湖底には直径約800m、湖底からの高さ約150mの湖底火山がある。池田湖を含む窪地地形は池田カルデラと呼ばれている。 池田湖は古くは開聞の御池または神の御池と呼ばれており龍神伝説がある[1][2]。

地質学側面
約5500年前、阿多カルデラに関連した火山活動があり、合計約5km3の軽石や火山灰を噴出した。噴出物の抜けた後に地面が落ち込むことによって池田カルデラが形成され、カルデラの底に雨水が溜まることによって池田湖が形成された。ほぼ同時期に山川湾、成川盆地、鰻池、池底、松ヶ窪などの地形も形成されており、これらの噴火口群とともに池田山川としてランクCの活火山に指定されている。

開聞岳の噴出と池田湖の陥没が連動して起きたという俗説があるが、地質学的観点では両者の活動時期に1000年以上の時間差があり、池田カルデラの大きさに見合う火山噴出物(池田湖テフラ)が周辺の地層に残されていることなどから、直接的な因果関係はないとされている[3]。

環境の変化
1929年(昭和4年)の観測では透明度26.8mと当時世界第7位であったが、その後、生活排水や工業廃水の流入などによって汚染が進み、1983年(昭和58年)には赤潮が発生するに至った。このため「池田湖ブルー化計画」が策定され水質改善の活動が進められている。

また、冬季の平均気温上昇によって、この季節に以前あった湖水の鉛直循環が1980年代後半、停止してしまった。合わせて表層水の富栄養化傾向の影響も加わり、湖の底層水の酸素濃度の低下が進み、1990年代以降は、湖底における溶存酸素濃度が0mg/lの状態が続いている。 このため、湖底では好気性生物が死滅した。 水深233mの水底は硫化水素による黒っぽい泥が堆積している。

イッシー
1961年頃より池田湖には巨大水棲生物が存在していると噂され、ネス湖の未確認生物ネッシーになぞらえて「イッシー」と呼ばれていた。1978年9月3日には指宿市池崎地区の住民約20名によりイッシーが目撃され、全国で報道されたため有名となる。湖に生息する市天然記念物のオオウナギは体長が2mに達する個体もあり、これが正体ではないかとも言われている。この他出現時期から、池田湖に放流された大型魚ハクレンの魚群の誤認ではないかという説もあるが、イッシーの正体は不明。

池田湖を舞台とした作品 ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
美しい日本の歩きたくなるみち500選

脚注[編集]
1.^ 白尾国柱 『麑藩名勝考』 1795年。
2.^ 橋口兼古、五代秀堯、橋口兼柄 『三国名勝図会』 1843年。
3.^ 指宿市役所総務課市誌編さん室編 『指宿市誌』 指宿市長肥後正典、1985年。

参考文献[編集]
指宿市役所総務課市誌編さん室編 『指宿市誌』 指宿市長肥後正典、1985年。