ノカイドウ自生地  霧島市牧園町えびの高原

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ノカイドウ自生地  霧島市牧園町えびの高原

鹿児島県教育委員会HP「鹿児島県の文化財」による説明は、次のとおり。

ノカイドウ自生地

【所 在 地】霧島市牧園町高千穂新床鹿倉 3968,万膳えびの1488
【種別】国指定天然記念物
【指定年月日】大正 12 年3月7日

ノカイドウはバラ科リンゴ属に属し,明治 42(1909)年牧野富太郎によって発表された植物で,中国原産でわが国でも栽培されるカイドウの変種とされている。樹高は約 1.5〜5 m になる落葉小低木で,幹は多く分岐し,短い枝はしばしば刺状となる。葉は卵状楕円形で長柄があり,5月上旬から中旬に桃色がかった白い5弁花を多数つける。
指定地は,霧島の標高 1,200m ほどのところにあるえびの高原の,鹿児島県と宮崎県境の渓流沿いにある。一帯はアカマツやノリウツギが混生するキャンプ場に隣接した樹林帯にあり,宮崎県側の方が個体数は多い。自生地は,他の植物の繁茂やシカによる食害のため個体数の減少が心配されている。また若齢木や幼木は皆無状態で現状のままでは将来,絶滅のおそれもある。
近年,シカの食害防止のために,幹の下部にネットをはるなど保護に努めている。