十六羅漢窟 南阿蘇村河陰
南阿蘇村HPの芸術・歴史・文化による説明は、次のとおり。久木野中学校の西南、羅漢山の山頂近くで、駐車場までもわかりにくく、十六羅漢窟までは、急斜面をかなり登らないとならない。
十六羅漢窟
所在地 熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字河陰5265-11
久木野中学校の西南、羅漢岩の中腹にある。村在住の郷土史家藤崎清一氏は、古記録から次のように推測する。「数百年前羅漢信仰が国内に広まった頃、この辺に羅漢寺が建立され、釈迦三尊に、十六羅漢がまわりに安置された。近くに久木野氏の滋水域もあって多くの信仰を集めたが、戦国の世兵火等の事変によって城も寺も滅び、仏像だけが残った」と。
宝永4年(1707)羅漢窟が野猿の遊び場となっていることに心痛めた庄屋浅尾善之丞は、有志と相談して、それまでの木仏を石仏に改めて奉納、今日にいたる。木仏釈迦如来像は御陣の江善寺に預けられている。石仏本尊を刻んだ仏師は有名な肥前の国平川与四右ヱ門信照。この近く一帯は、奇岩青松の景勝地で、鬼の目、仏が窟、獅子岩、恐ヵ淵等の名勝がある。