霊 仙 寺 豊後高田市夷
香々地から竹田川沿いの県道653号により、夷耶馬へ上がる。東谷に霊仙寺・實相院・六所神社の3つの社寺が並んである。
霊仙寺由来の現地説明板は、次のとおり。
六郷満山 末山本寺 霊仙寺由来 宗派 天台宗
当山は山号を夷山、寺号を霊仙寺と称す。国東六郷満山28ヶ寺中末山本寺の古刹にして養老2年(718年)宇佐八幡神の応現である仁聞菩薩の開創といわれる。
本尊は千手観音を秘仏として安置して居り祈願たえない。
平安後期作の阿弥陀如来(座像)及び不動三尊像を併祀される。亦、隣接の六所神社は往時当山の奥之院であった。山門、梵鐘等由緒深きものがある。
石造彫刻としては江戸初期作とみられる山門前の仁王像は国東の佳作であり、更に丸彫りの二躯が祀られる。その他石造、二天像、国東塔(桃山期推定)また、大地蔵尊は像高4.87メートル、総高6.50メートルで安政7年の彫作で一石地蔵尊では九州最大である。
他に夷谷には道園線刻磨崖、梅ノ木磨崖(何れも県重要指定)等がある。