長崎外の古写真考 目録番号:4053 町医者

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:4053 町医者

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号:4053 町医者
〔画像解説〕
姿は、髭をはやして髷を結い、羽織を着て高下駄を履いている。隅あて金具の堅牢な下げ箱を持つ人物は、箱に「御口中一切」と記されているところから町医者と思われる。

■ 確認結果

目録番号:4053「町医者」は、〔撮影者:F.ベアト〕ではないだろうか。
横浜開港資料館編「F.ベアト写真集2 外国人カメラマンが撮った幕末日本」明石書店2006年刊65頁に掲載されている。同解説は次のとおり。

83.街頭の歯医者
箱に記された文字は「元町壱丁目 御口中一切 石井倉之進」か。(G3) 今田見信『開国歯科医人伝』(医歯薬出版1973年)参照。