長崎外の古写真考 目録番号:な し ベアト撮影「母と子」 ほか

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:な し ベアト撮影「母と子」 ほか

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号:な し ベアト撮影「母と子」 ほか

■ 確認結果

石黒敬章氏著「幕末・明治のおもしろ写真」平凡社2004年初版第4刷77頁の写真と解説は次のとおり。

上野彦馬の不思議発掘
〔写真7〕いたけない子を背負う女性。ベアトのアルバムにあるからベアト撮影だが、背景が上野彦馬の家であるよう気がしてならない。この女性も、『甦る幕末』280頁掲載の女性に似ている。ベアトが彦馬の写場を訪れた際、この写真も撮ったということは考えられる。

私もこの女性は気になっていた。横浜開港資料館編「F.ベアト写真集1 幕末日本の風景と人びと」及び「F.ベアト写真集2 外国人カメラマンが撮った幕末日本」明石書店2006年刊に再三、登場する。
『甦る幕末』280頁掲載の上野彦馬撮影女性か、また上野写場かは別として、ベアト撮影の6作品の女性は、着物の色合いなどから同一人のようにも見える。

第1集 162頁  226.母と子   
第2集  40頁   70.官吏の妻女
64頁   89.踊り子
76頁  105.駕籠
81頁  115.母と子
88頁  124.化粧

写真集『甦る幕末』朝日新聞社1987年第1刷273頁及び280頁の作品も、参考のため掲げる。上野彦馬撮影とは、どの写真の女性のことだろうか。
長崎大学データベースに目録番号がある作品があるので、本ブログの次の記事を参照。
https://misakimichi.com/archives/2754
https://misakimichi.com/archives/2756