長崎の古写真考 目録番号:3797 諏訪神社の大鳥居(5)

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長崎の幕末・明治期古写真考 目録番号:3797 諏訪神社の大鳥居(5) ほか

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。

目録番号:3797 諏訪神社の大鳥居(5)
〔画像解説〕
明治中期(1887)頃の手彩色の写真。諏訪神社参道の入り口の大鳥居と諏訪神社を見た写真。鳥居の右側に、近代的な街灯が見え、近代化しつつある長崎が分かる。秋のくんちで有名な長崎の氏神である。

目録番号:5656 諏訪神社の大鳥居(10)

■ 確認結果

目録番号:3797「諏訪神社の大鳥居(5)」と、次の目録番号:5656「諏訪神社の大鳥居(10)」は、〔撮影者:上野彦馬〕ではないだろうか。
馬場章氏編「上野彦馬歴史写真集成」渡辺出版2006年刊92頁に、「94.諏訪神社の大鳥居」として掲載されている。同解説は次のとおり。所蔵者「長崎大学附属図書館」なら、上野アルバムにある目録番号:3797「諏訪神社の大鳥居(5)」の作品だろうか。

94.諏訪神社の大鳥居
現在も長崎市上西山町にある、諏訪神社の参道入り口の大鳥居を撮影した写真。傘鉾や龍(じゃ)踊りなどで知られる「長崎くんち」はこの諏訪神社で行われる祭礼のひとつ。諏訪神社は上野撮影局から200メートルほどの距離にあった。写真中に「A125 SUWA TEMPLE GATE 
AT NAGASAKI」(長崎の諏訪神社の鳥居)との写し込みあり。この写真はNo.97・98・99と同一のアルバムに貼付されている。 
撮影者 上野彦馬  撮影・流通年 撮影年未詳  所蔵者 長崎大学附属図書館

ニの鳥居から奥の白い鳥居を写しているが、現在の写真は上のとおり。途中に三の鳥居が建てられている。ニの鳥居脇の灯籠は同じで現存する。