長崎外の古写真考 目録番号:4080 子守をする子供たちと老女

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:4080 子守をする子供たちと老女

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号:4080 子守をする子供たちと老女
〔画像解説〕
子守をしている子供たちは、防寒のために赤ん坊を背負った上にねんねこ半天(はんてん)を着ている。しかし、足袋を履いている子供と素足で草履(ぞうり)を履いている子供がいる。

■ 確認結果

目録番号:4080「子守をする子供たちと老女」は、〔撮影者:F.ベアト〕でないだろうか。
小沢健志氏編「新版 写真で見る 幕末・明治」世界文化社2000年刊168頁に「子供たち 1860年代 ベアト」として掲載されている。同解説は次のとおり。

子供たち 1860年代 ベアト
背景から察すると、冬の日に境内の日向で撮られた光景と思われる。まだあどけない少女の多くが、赤ん坊を背負い、ねんねこ半纏を着ている。この時代、子守の仕事をはじめとして、幼子も貴重な労働力であった。