長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:4442 向島堀田庭園(13) ほか
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。
目録番号:4442 向島堀田庭園(13)
〔画像解説〕
旧佐倉藩主堀田家の向島別邸「七松園」で、明治初年から20年(1887)ころまで堀田家が所有していた。隅田川の水を引き入れた回遊式庭園で、潮の干満によってその景観を変えた。当時、東京の名園のひとつとされていた。各所に配された人物は、堀田家の人々であろう。
目録番号:4158 向島堀田庭園(11)
〔画像解説〕
目録番号4442よりも水位が高くなり、池端の川原石積みがほとんど水没し、異なる景観を見せている。奥左手の藤棚上に堀田家の家紋を染めた幔幕が見える。中央奥の庭木の向こうに目録番号4442にはない隣家の瓦屋根が見え、やや新しい時期の撮影とわかる。
目録番号:4667 向島堀田庭園(16)
〔画像解説〕
旧佐倉藩主堀田家の向島別邸「七松園」で、明治初年から20年(1887)ころまで堀田家が所有していた。隅田川の水を引き入れた回遊式庭園で、潮の干満によってその景観を変えた。当時、東京の名園のひとつとされていた。各所に配された人物は、堀田家の人々であろう。
目録番号:6730 向島堀田庭園(16)
■ 確認結果
長崎大学古写真データベースの東京「向島堀田庭園」の関係作品は多くある。
構図は2通り。いずれも種別では同じ写真なのに、撮影者が異なったり、未詳となっている。
1枚目の構図の写真は、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』に、「日下部金兵衛撮影の着色写真」として掲載されている。
1枚目の目録番号:4442「向島堀田庭園(13)」と同じ写真は、次のとおり。
目録番号: 1130 向島堀田庭園( 1) 撮影者: 小川一真
目録番号: 1761 向島堀田庭園( 3) 撮影者: 鈴木真一
目録番号: 2213 向島堀田庭園( 5) 撮影者: 玉村康三郎
目録番号: 2653 向島堀田庭園( 7) 撮影者: 撮影者未詳
目録番号: 2907 向島堀田庭園( 8) 撮影者: 撮影者未詳
目録番号: 2911 向島堀田庭園( 9) 撮影者: 撮影者未詳
目録番号: 4159 向島堀田庭園(12) 撮影者: 撮影者未詳
目録番号: 4442 向島堀田庭園(13) 撮影者: 撮影者未詳
目録番号: 4667 向島堀田庭園(16) 撮影者: 撮影者未詳
目録番号: 4830 向島堀田庭園(14) 撮影者: 撮影者未詳
2枚目の目録番号:4158「向島堀田庭園(11)と同じ写真は、次のとおり。
目録番号: 1170 向島堀田庭園( 2) 撮影者: 小川一真
目録番号: 2207 向島堀田庭園( 4) 撮影者: 玉村康三郎
目録番号: 2282 向島堀田庭園( 6) 撮影者: 玉村康三郎
目録番号: 2653 向島堀田庭園( 7) 撮影者: 撮影者未詳
目録番号: 2993 向島堀田庭園(10) 撮影者: 撮影者未詳
目録番号: 4158 向島堀田庭園(11) 撮影者: 撮影者未詳
目録番号: 5474 向島堀田庭園(15) 撮影者: 玉村騎兵衛?
目録番号: 6730 向島堀田庭園(16) 撮影者: 撮影者未詳
次に4枚目の目録番号:6730「向島堀田庭園(16)」は、3枚目の目録番号:4667「向島堀田庭園(16)」の続きだから、タイトルは「向島堀田庭園(17)」とするのが正しいだろう。
途中の目録番号で、関連作品の全部が出てこないこともある。