長崎の古写真考 目録番号:6041 大浦居留地から東山手を望む

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長崎の幕末・明治期古写真考 目録番号:6041 大浦居留地から東山手を望む

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。

目録番号:6041 大浦居留地から東山手を望む

目録番号:2902 南山手からの大浦と出島(2)
〔画像解説〕
撮影者は不詳であるが、埋立地の様子(左手の第2期埋立地が造成されたばかりである)から撮影時期は文久2(1862)年であり、このアングルでは長崎大学が所蔵する最古の写真である。手前のベルビュー・ホテルがまだコの字型であり、東山手にはほとんど建物が見られない。

目録番号:6064 グラバー邸付近からの大浦居留地

■ 確認結果

目録番号:6041「大浦居留地から東山手を望む」は、次の目録番号:2902「南山手からの大浦と出島(2)」と、撮影場所はほぼ同じである。
古写真手前のコの字型の建物は、ベルビュー・ホテルであり、撮影場所は南山手の、現在のグラバー園正門右側あたりの高台から、大浦居留地と東山手を写している。

したがって、タイトルは「南山手(または「グラバー邸付近」)から大浦居留地と東山手を望む」となるのではないか。
上野彦馬撮影は、3枚目の目録番号:6064「グラバー邸付近からの大浦居留地」もある。同じ撮影場所「グラバー邸付近」から、向きを変えて大浦居留地の海岸側を撮影したと思われる。
2枚を横に並べてみた。縮尺を合わせ、一部をカットすると組写真のようになるだろう。