岐 宿 巌立神社社叢・城岳展望所・魚津ヶ崎公園ほか 五島市岐宿町
五島市岐宿町の風景・史跡。巌立神社社叢・城岳展望所・魚津ヶ崎公園・水ノ浦教会ほか。
長崎県HP「長崎県の文化財」・五島市観光協会「五島市観光情報サイト 五島」などによる説明は次のとおり。
写真 1〜 4 巌立神社社叢 天然記念物(県指定)
よみがな いわたてじんじゃしゃそう
指定年月日 1970年6月9日 所在地 五島市岐宿町岐宿 所有者 五島市
この神社は岐宿町の中心,岐宿郷の平坦地にあって,回りの大半は畑地となっている。この境内はほぼ長円形で,南北約280m,東西の幅の広いところで約140m,南にある鳥居をくぐって北に進むと130mのところに社殿があり,社叢は主に社殿の西側と背後にひろがっている。社叢にはシイノキとオガタマノキの大木が多く,ほかにハマセンダン・エノキ・ヤマザクラなどの高木が見られ,バクチノキ・モクタチバナ・ホルトノキ・ナタオレノキのほか,草本のアオノクマタケランがある。このなかで大木はないが,モクセイ科のナタオレノキの多いのが目につく。
写真 5〜 10 城岳(岐宿城跡)展望所
宇久五島家8代覚公が弘和3年(1383年)、この地に城を築いたことから、城岳と呼ばれるようになった。覚公は宗教による五島平定を考え、岐宿町に金福寺や厳立神社を創建し、墓は金福寺にある。展望台からは岐宿の八朔台地や町並み、奈留島や中通島など点在する島々を眺望でき、左手には白石湾が広がる。
展望台の上には、携帯電話の無線中継塔があり、そこからも美しい眺望も堪能できる。
写真 11〜 14 魚津ヶ崎公園
遣唐使船が風待ちしたと言われる川原の浦(白石湾)の湾口にある。小島を浮かべた景観は、まるで箱庭を思わせる美しさ。遠くに三井楽半島と伝説の島・姫島が横たわっている。空海と最澄もここから大陸へ向かって船出したため、福江島には多くの空海伝説が残っている。
一帯は園地化され、キャンプ場としても知られている。近くには浜田海水浴場があり、秋になると休耕地に栽培したコスモスが一斉に花開き、訪れる人達の目を奪っている。
写真 15 水ノ浦教会
風光明媚な水ノ浦の入江を望む丘に白亜の天主堂が立つ。明治13年(1880)パリ外国宣教会ザルモン師によって創建され、その後現在の天主堂が昭和13年(1938)に完成された。木造教会堂として最大の規模を誇る。青空に尖塔がそびえる光景は絵になる美しさだが、この地もまた明治期における迫害の舞台となった。天主堂からさらに坂道を上った場所には、キリシタン牢跡の記念碑が立ち、殉教の悲劇を伝えている。
写真 16〜 18 山内盆地展望所
二本楠近く荒神岳(標高162.2m)の山内盆地展望所。山頂下まで車が上がる。
写真 19 山内盆地通福寺付近から見た七ッ岳・父ヶ岳