香焼栗ノ浦鼻山中にある不思議な土塁

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香焼栗ノ浦鼻山中にある不思議な土塁

写真のとおり、香焼栗ノ浦鼻山中に不思議な土塁を目にしている。長崎要塞地帯標が香焼島には、竹崎鼻と栗ノ浦鼻に建てられた地図があり、探した地帯標はなかったが、この土塁を見つけた。
栗ノ浦の鼻へは、現在、伊王島大橋の架橋工事中で、この工事現場からは行けない。集落の右手浜に出て、消防ホース格納庫のところから家の間の路地を上る。先の道と合い踏み跡をつめると、浜から10分もかからずこの地点に着く。
竹薮が密生し全容はわからないが、高さ3m、直径6m位の小石を積んで築いた土塁。脇岬遠見山の山頂や風車のある脇岬狼煙台で、このような造りを見ていたので、私は不思議に感じた。
しかし、香焼の遠見岳には市指定史跡のはっきりした遠見番所跡がある。戦時中は高射砲陣地が、この栗ノ浦、遠見岳近くの現中央墓地のところ、田ノ浦にあったと地元で聞いている。栗ノ浦鼻山中の土塁は、昔の狼煙台でなく、戦時中の砲台跡とも考えられる。
香焼町の郷土誌はふれてないので、参考のため紹介してみた。