三和の散策 (6) 川原の風景・史跡 長崎市川原町
長崎市の三和地区は、市街から南西に突き出した長崎半島の中央部に位置する。三和の散策(6)は、川原の風景・史跡。川原住吉神社のクスノキと狛犬、城山の古城址、大聖寺跡の墓碑群、薬師寺、八幡神社、法音寺
昭和30年2月、蚊焼・為石・川原三村合併で「三和町」が誕生。平成17年1月4日、長崎市に編入された。
長崎さるくマップブック「三和界隈」82〜83頁による説明は次のとおり。
写真 1〜 住吉川原神社のクスノキ(市指定天然記念物)と狛犬
川原地区の守り神として千年以上の歴史を持つといわれている住吉神社の境内には、樹齢約500年といわれる大クスノキがあり目を惹きます(目通り幹囲5.75m、樹高26m)。
また、社殿前には趣がある一風変わった石彫一対の狛犬が社殿を護っています。
写真 6〜 城山の古城址
三和地区唯一の在地豪族・河原氏古城址といわれている場所で、約千年前、始祖河原大蔵太夫高満が家臣を伴ってこの地に入部したと伝えられています。城構えとしては古川堀を境に大聖寺跡及びマッテン様一帯と考えられ、半開きの井戸が残っています。
写真 10〜 大聖寺跡の墓碑群
在地豪族河原氏の古城址「城山」の斜面一列に並んでいる五輪塔約28基、宝篋印塔約20基の古墳群です。最も新しい五輪塔には、享禄4年(1531)の年記銘があり、最も古いのは15世紀の中頃の物と推測されています。五輪塔は宇宙の五大要素(空・風・火・水・地)を象徴した石造物です。