聖福寺 大雄宝殿・天王門・山門 長崎市玉園町
JR長崎駅から歩いて、約15分の近さにある。長崎随一の景観の寺。拝観料不要。
「聖福八景」として多くの文人が詩に詠んだ。さだまさしの映画「解夏」幼い日かくれんぼの舞台。
「じゃがたらお春の碑」は、裏に歌人・吉井勇の歌『長崎の鶯は鳴く 今もなほ じゃがたら文の お春あはれと』
聖福寺は、自然につつまれ、静かに当時のたたずまいを残す。
長崎県HP「長崎県の文化財」による説明は次のとおり。
聖福寺 大雄宝殿・天王門・山門 県指定有形文化財・建造物
指定年月日 昭和36年11月24日 所在地 長崎市玉園町3−77 所有者 聖福寺
唐僧木庵に師事し、名僧の誉れが高かった長崎の人鉄心道胖のために、時の長崎奉行牛込・岡野の両氏や在留唐人の有志で一寺創立したのが、この聖福寺であるから、他の興福・福済・崇福の3福寺とは創立の由来が異なる。建築様式も3福寺の唐風朱丹塗りを避け、細部に黄檗様式はあるが、概して本山の宇治黄檗山万福寺の殿堂に近いのは、鉄心が本山に長く修行したからであろう。
大雄宝殿は正徳5年(1715)改築のもの。棟梁は長崎の楠原与右衛門。釉瓦は珍しく、肥前武雄の製。半扉に彩色した桃の浮き彫りがある。天王殿は長崎では唯一の遺例で、布袋(弥勒)と韋駄天像を置く。棟梁藪本次兵衛以下堺の工匠で宝永2年(1705)の上梁。山門は堺の豪商が寄進し元禄16年(1703)の上梁。工匠は天王殿に同じ藪本以下堺の工匠である。