長崎の古写真考 目録番号:1960 海上の伝馬船

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

長崎の幕末・明治期古写真考 目録番号:1960 海上の伝馬船

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」に収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。

目録番号:1960 海上の伝馬船

■ 確認結果

古写真は、長崎の人なら誰でもすぐ思い浮かぶ光景。稲佐山が写っている。以前から長年、なぜか撮影地域は「神戸」となっていた。長崎港内の同じような作品は多くある。監修はどうしたものだろうか。
2007年4月からの指摘により、現在は撮影地域が「長崎」と変わり、説明は「女神から見た稲佐山方面」となった。ただ「女神」からの景色と似ていると知らせたのだが、正しくは「古河町あたりの海岸から見た稲佐山方面」と説明すべきと思われる。訂正するにしても現地確認をお願いしたい。

「女神大橋」が架かる「女神」バス停近くからでは遠過ぎる。国分町の「戸町番所跡」や「小菅修船場跡」(ソロバンドック)の先端も遠い。
国道499号線戸町バイパス分岐手前「浪の平」バス停の海岸側に広い駐車場がある。稲佐山山頂の左尾根くぼみと、三菱重工本社ビルのある岩瀬道の高台が茂みが、古写真のアングルとほぼ合ってくる。

稲佐山尾根の全景を船が邪魔して写らないため、次の写真はもう少し先の古河町「ニッサンプリンス(株)社員駐車場」から写した。「ベルサイユ迎賓館」の先で海岸に面している。
古写真は海岸の高さから伝馬船を撮影している。ここなら浪の平の金刀比羅(琴平)神社の海岸側先端の方となり、アングルが合ってくる。
後ろの写真は、「女神」バス停からの風景。