寄神(よりがみ)貝塚 五島市岐宿町岐宿
福江港ターミナルから県道384号線により岐宿町へに向かう。約25分で岐宿の中心へ着く。県道から五島市岐宿町支所の道に入り、岐宿小学校・岐宿郵便局前まで出ると、「巌立神社へ200m」の案内標識がある。
三叉路はまっすぐな細い路地に入り、六地蔵から左折すると巌立神社の正面鳥居前へ出る。
史跡「寄神貝塚」は、この神社の鳥居前の道をまっすぐに海岸の溶岩台地へ向けて行くと、風力発電の風車が近くに見えるあたりの草地にある。これが一番わかりやすい道。
史跡記念碑のみあり、別に何もないが、いかにも縄文・弥生人の住居跡があったと思いがするところ。
長崎県HP「長崎県の文化財」による説明は次のとおり。
寄神(よりがみ)貝塚 県指定史跡
指定年月日 昭和37年11月8日 所在地 南松浦郡岐宿町岐宿郷寄神ほか
管理責任者 岐宿町
岐宿町北端の低平な溶岩台地上にある貝塚で、厚い貝層の堆積をもつ。弥生前期および同中期にわたって形成され、岩礁性の貝類およそ50種、近海魚類、鹿などの陸獣骨を含んでいる。骨角器が若干出土しているが人骨の埋葬は認められない。
貝塚周辺には住居跡も認められており、長期間にわたる定住と漁労生活のあとをよくとどめている。出土土器からすれば、北部九州の文化圏内にあったことが知られるが、縄文時代の伝統である海洋依存の生活実態をとどめた地域性をよく物語っている。