八幡神社のクワズイモ自生地とシイ  五島市下大津町

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八幡神社のクワズイモ自生地とシイ  五島市下大津町

福江港ターミナルから鬼岳麓の海岸沿い県道165号線により崎山・鐙瀬海岸の方へ向かう。下大津町は五島市街のはずれで、八幡神社は県道沿い左に参道鳥居がある。
クワズイモはサトイモによく似ているが、芋ができず、有毒であるからであるという。自生地が神社裏手の海岸側にあり、市天然記念物に指定されている。

境内の社殿右側広場に、シイのかなりの大木を見た。社叢全体はよく見なかった。
五島市観光協会HP「五島市観光情報サイト 五島」天然記念物・植物による説明は次のとおり。
クワズイモ

種別 市指定天然記念物 指定年月日 昭和43年4月1日 所在地 五島市下大津町630番地八幡神社境内 所有者 八幡神社
クワズイモは南方系のサトイモ科の植物で毒性があり、葉はサトイモの葉によく似る。
このクワズイモは、四国・九州の南部・琉球から亜熱帯・熱帯に分布し、湿った木陰に生える多年草である。
五島市には、指定地の八幡神社社叢以外にも、男女群島・黄島等に見られ、南方より根茎が潮流により運ばれたり、実が鳥類により運ばれたりして繁殖したものと考えられる。
夏季には仏炎包の黄白色の花をつける。北限植物であるため学術的に貴重なものである。

八幡神社社叢

種別 天然記念物 指定年月日 未指定 所在地 五島市下大津町630番地八幡神社境内
所有者 八幡神社
社叢の状態は密生ではないが、特殊な樹木と草本がある。シナエンジュは豆科植物で中国原産である。根周り3.7m、目通り周り1.5m、秋には肉質の連珠状の種子が垂れ下がる。ナギの大木は根周り2.7m、目通り周り1.6m程であり、これほどの巨樹になるのは珍しい。ヤブツバキ2本も目通り周り1.4mあって、保護の必要がある。
その他マキの大木やクスノキ、チシヤノキ、ハゼノキ、ヤブニッケイ、タブノキ、ユスノキ、シイノキ、センダン、モチノキ、クロガネモチ等がまばらに生えている。以前はイソヤマアオキが多く見られたが今は絶えている。
社叢中にあるクワズイモは、市指定の天然記念物となっている。