中の浦のソテツ 天草市久玉町中の浦
国道266号線により久玉トンネルを越して天草市久玉町の中心に出る。久玉郵便局角から左の県道26号本渡牛深線へ入り、約4km進むと中の浦集落となり、この道でただ1つの無人販売所と消防団格納庫が見える。ソテツのこの手前、県道左方の一角に墓石とともにある。
現地説明板は次のとおり。
中の浦のソテツ
久玉争乱の後、切支丹宣教師がこの地に布教を始めたのを記念し久玉村大庄屋中原家によって碑が建てられた。同家の墓石も文化・文政のもの数基がある。この時植えられたこの蘇鉄は約三百年を経過している。
<久玉争乱>
中世末期、の切支丹流入のころには天草南部を中心に反切支丹騒動(久玉騒動)があり、反切支丹派のリーダー天草刑部大輔や天草三郎大和守種満らが籠城(註:久玉城に)、天草にあって切支丹流入に最後まで抵抗した。(熊本県大百科事典 熊本日日新聞社)