さが名木100選 77 切木のボタン 唐津市肥前町切木
唐津市肥前町は「ぼたんの里」。国道204号線により肥前町切木に入ると「ぼたんと緑の丘公園」の案内板がある。名木のボタンはこの公園内でなく、まだ手前、切木バス停がある切木郵便局角から入ると、すぐ古民家の庭先にある。
訪れた日は開花の最盛期から一週間ほど過ぎ、しなびれかかっていた。しかし、公園は九州最大のぼたんと芍薬園(入園料500円)。まつりがあり各種の花々を5月中旬まで楽しめる。
佐賀県同パンフレットによる説明は次のとおり。切木ぼたんの伝説は、公園パンフレットから。
77 切木のボタン
・所 在 地 肥前町切木乙333
・推定樹齢 300年
・大 き さ 樹高 1m
・登録番号 34683
毎年4月中旬に大小300の花を咲かせている。根元は一株であるが、数十株に分かれているように見える。中には「切木ぼたん」特有の二重ちりめん状の花もあり愛好家を楽しませている。
県天然記念物(昭和51年2月25日指定)
切木ぼたんの伝説
今から約400年前のこと。豊臣秀吉によって滅ぼされた波多三河守の家臣・井出賢介は、廃城となった岸岳城でひっそりと咲くぼたんを見つけ、切木村に持ち帰って大切に育てました。このぼたんは波多氏の知人が明国から持ち帰り、美女の誉れ高い波多氏の夫人・秀の前が愛してやまなかったものでした。
その後、このたった一株のぼたんは、出家の手で代々大切に育てられました。
現在、県の天然記念物に指定されており、今もその庭先に大小約500もの花を咲かせ続けています。