眼鏡岩  佐世保市瀬戸越町

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眼鏡岩  佐世保市瀬戸越町

佐世保市瀬戸越町に「眼鏡岩」という有名な岩がある。海食洞穴が隆起してできたものらしい。
国道204号線により平戸方面へ向かう。国道筋に西海学園高校があり、学校が見えたら道路反対側すぐ先の交差点に歩道入口、駐車場入口はまだ先で、案内看板により左折して入る。
現地説明板は次のとおり。

ふるさとのみどりをたいせつに  眼 鏡 岩 案 内 図

大昔、大きな鬼が昼寝をしていた。あたりの騒がしさに目を覚ました鬼が、うーんと手足をのばしたとたん両足が前の岩に当ってポッカリ二つの穴があいた。昔から語り伝えられている眼鏡岩についての民話である。だがこの岩の実際の成因は、数10万年の昔、この辺が海だった時代に、海波によってできた海食洞穴といわれている。
高さ約十メートル
長さ凡そ二十メートル
右の円直径約五メートル
左の縁直径約八メートル
この眼鏡に似た巨大な自然の岩はまさに人智では計り知れない不思議な造形である。
平安の頃、たまたまこの地を巡錫した弘法大師が、この奇岩を見て「仏縁の地なり」といい、岩肌に残っている梵字と千手観音像は大師の手になるものと伝えられる。それにここは、旧藩時代には平戸八景の一に数えられ、軍港時代には佐世保名所随一と歌われた景勝地でもあった。千百年にわたる庶民信仰の跡があり、春は桜、秋はもみじの四季それぞれの風情がある。