富川渓谷のイロハカエデ・スタジイ  諌早市富川町

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富川渓谷のイロハカエデ・スタジイ  諌早市富川町

長崎県指定天然記念物「富川渓谷のカツラ」については、先項で紹介している。これはその途中で見られるイロハカエデとスタジイの大木。イロハカエデは富川渓谷の駐車場から入ったすぐ右遊歩道脇。スタジイは滝上の森の吊橋を渡った右斜面にある。
長崎県生物学会編「多良岳の生物」2001年刊57〜59頁、宮崎正隆氏稿「多良山系の巨樹・巨木」の中による説明は以下のとおり。

高来町側の轟渓上流域小松尾公園内のイロハカエデは、キツネノカミソリの時期に行ったのだが、気づかなかった。
後の5枚は、県指定史跡「大雄寺の五百羅漢」。大雄寺先の滝の両岸岩面に見られる。
503体の羅漢像が刻まれ、県下一の磨崖仏群だそうだったが、諫早大水害などでだいぶん現地は変わっている。

Ⅴ.富川渓谷・大雄寺一帯の巨木、大木

現在、県の新観光百選の地となっている富川渓谷の大雄寺一帯にはまとまってスタジイ、クスノキなどの巨木や年輪を重ねても幹周りが3m以上には育ちにくいヤブツバキ、イロハカエデ等が川の両岸に大きく枝を伸ばしている。
特にイロハカエデは大木はもちろん小木が結構多いことから、植栽されたものではなく、自生のものと思われる。高来町側でも轟渓上流域の小松尾公園内に自生の幹周り2.54mのイロハカエデの大木がある。
また、大雄寺境内には、珍しいケンポナシが植え込まれている。

スタジイ(ブナ科)     幹周り 3.32m  樹 高 21m
クスノキ(クスノキ科)        3.25m       24m
イロハカエデ(カエデ科)      2.84m       16m
ヤブツバキ(ツバキ科)  根回り 2.10m        8m