大浦アサギ庭(みゃー)のガジマル 名護市大浦
現地説明板は、次のとおり。名護市の南東部、国道329号の二見北交差点から分岐、国道331号により大浦まで行く。大浦橋を渡った先から少し北の大浦集落センター・区事務所前広場に「大浦アサギ庭(みゃー)のガジマル」はある。
名護市指定文化財(天然記念物)
大浦アサギ庭(みゃー)のガジマル 平成18年2月15日指定
和名は、ガジュマル(Ficus microcarpa L.f.)。漢名で「榕樹」と書く。
クワ科の常緑喬木で屋久島以南・沖縄・台湾・亜熱帯アジア・オーストラリアに分布する熱帯性樹木で、防潮、防風林や緑陰樹としても広く植栽されている。
「大浦アサギ庭のガジマル」は大浦区のアサギ前広場に生育しており、幹は全体的に東に傾き、南東に2m隔てて垂下した気根が大径木のフクギを締めつけ、北東に伸びた幹が直角に曲がり上部樹幹を形成している。多くの気根は幹や枝に巻きつき、垂下する気根は少なく、幹にはアコウが着生している。
アサギ庭を囲むようにアサギとニガミヤーが向かい合い、広場は、エイサー・村踊り・ウシデーク・アブシバレーなど村の行事を行う大切な空間となっている。その広場に涼しげな陰を作り生育するガジマルは、古くから区民に親しまれ大切にされてきた樹木であり、これからも、大浦区をはじめ名護市を代表するガジマルの一つとして、大切に保護すべき樹木である。
樹齢約110年、樹高約16m、胸高周囲約3.3m 平成20年(2008年)3月
以下は、HP【調査報告】沖縄本島 チリ地震津波を伝承する石碑を訪ねてから。
…地域から親しまれているガジュマルの下に石碑がある。津波を体験した大浦地区出身の比嘉勉氏が寄贈したものである。石碑裏には崩落した「大浦橋」の写真もはめ込まれ、伝承の工夫がなされている。
津波襲来の碑
1960年5月 南米チリ中部近海でM8.5の巨大地震が起き大津波が発生 時速700kmの速さで太平洋を横断 5月24日未明 日本近海を襲った
当地では午前5時半頃から数回に亘り襲来 津波高5mにも及び大浦橋が全壊 護岸も決壊 全家屋浸水し 生活用品 家畜等が流失 消滅した
この被害を教訓として地震津波の防災に活かし後世に伝えるためこの碑を建立した