嘉陽層の褶曲  名護市底仁屋ほか ( 沖縄県 )

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 10

イメージ 11

イメージ 12

嘉陽層の褶曲  名護市底仁屋ほか

現地説明板は、次のとおり。名護市の南東部、国道329号の二見北交差点から分岐、国道331号により東海岸を大浦から東村の方へ向かう。嘉陽小学校を過ぎて、しばらく山間部を行くところが底仁屋である。
名護市「嘉陽層の褶曲」は、このあたり写真とおりの入口案内標識がある県道70号の旧道箇所崖面で主に見られる。1993年(平成5年)4月、名護市二見−東村平の約30kmの区間は国道331号に昇格している。
天仁屋からバン崎にかけての海岸にみられる嘉陽層も、国道その先に入口案内標識があった。

国指定天然記念物(地層) 平成24年9月19日指定  名護市 嘉陽層の褶曲

嘉陽層という地層は、沖縄島中部以北の東側に分布しています。砂岩・泥岩・層内礫岩および礫岩をともない、それらが交互にかさなっている地層のことで、新生代古第三紀始新世(約5400万年〜3700万年前)に2000mを超える深海底に堆積したものです。
底仁屋にある嘉陽層の褶曲は、東海岸の東端近くに位置する嘉陽から底仁屋にぬける県道70号線の旧道にみられます。その旧道の削り取られた崖に、大きく褶曲した地層が現れています。褶曲というのは、地層が曲がりくねった状態をいいますが、底仁屋の褶曲のように、曲がりくねり、さらにおりたたまれ横倒しになっている褶曲を横臥褶曲といって、大変珍しいものです。
琉球列島の成り立ちを示す地層現象が保存された極めて重要な露頭であることから、天仁屋からバン崎にかけての海岸にみられる嘉陽層とともに、平成24年(2012)9月19日に国の天然記念物(地層)に指定されました。
現在は、県内の各高校の地学実習の場としても利用されています。
平成25年(2013)12月設置     [底仁屋区・名護市教育委員会]

長崎市小ケ倉の褶曲地層(長崎県指定天然記念物 昭和38年7月23日指定)は、本ブログ次を参照。
https://misakimichi.com/archives/124