漣 痕(れんこん) 西之表市住吉
現地説明板は、次のとおり。種子島の西側、国道58号により西之表市住吉の集落をしばらく過ぎた国道沿い左側の崖面にあった。
西之表市指定文化財(天然記念物) 漣 痕(れんこん) 昭和48年2月1日指定
漣痕とは、地層の成層面上に残っているさざ波状のでこぼこをいい、水の流れ、波や風によって地積層物の表面につくられたもの(リップル)が、そのまま地層の中に保存されたものである。
この露頭にみられる熊毛層群(数千万年前)の壁面の漣痕は、浅海で海水の揺れ動くさざ波の形がそのまま残り、その後、地殻変動により、地層が垂直になったものと考えられ、地質学上貴重な資料である。
漣痕のことを最近では「砂紋」とか「リップルマーク」ということもある。
平成26年6月 西之表市教育委員会