元・お長屋の石垣  垂水市田神 ( 鹿児島県 )

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元・お長屋の石垣  垂水市田神

サイト「近世以前の土木・産業遺産」鹿児島県リストによるデータは、次のとおり。垂水市役所前交差点から県道71号へ入り、2つ目の信号となる中央田神から左折すると垂水小学校に着く。正門右脇にある建物が「お長屋」である。最後の写真は、近くの垂水高校グランド側の同高校旧正門門柱。 

元・お長屋の石垣 おながや
垂水市 (田神)<お長屋> 石垣 長約30m 慶長16(1611) 市史跡 WEB 民具資料館 長さ70㎝ほどの大型矩形石を布積風に積んだ見事な石垣 1 C

鹿児島県の文化財による「お長屋」の説明は、次のとおり。

お長屋 おながや

【所 在 地】垂水市田神145
【種   別】県指定有形文化財(建造物)
【指定年月日】平成26年4月22日
慶長16(1611)年に,林之城(垂水市)を築いたときに建築された城郭関連施設の一種で,規模が正面15間,側面3間と大きく,県内ではほかに類例がない。城郭外周部の石垣上に構築される桁行の長い建物であり,建築様式は,大名屋敷などで家臣の居住用として造られた「長屋」と同種である。用途は,独立した長屋(多聞櫓風 たもんやぐら)で侍詰所であったと考えられる。
本建物は,「長屋」としては鹿児島県下で唯一の遺構であるとともに,慶長期を創建と確認できる木造建築も県内に殆どないことから,たいへん貴重な存在であると言える。
また,近世前期からの永きにわたってこの地に在り続け,近世領主屋敷とその城下である麓集落の景観を維持し続けた貢献度も大きく,その歴史的意義も高い。
垂水市指定史跡(昭和57年3月13日指定)である。
○ 指定基準
建造物の部
建築物,土木構造物及びその他の工作物のうち,次の各号の一に該当し,かつ,各時代又は類型の典型となるもの。
(1) 意匠的に優秀なもの
(2) 技術的に優秀なもの
(3) 歴史的価値の高いもの