藤田尾のツバキなどの巨木の列  長崎市藤田尾町

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藤田尾のツバキなどの巨木の列  長崎市藤田尾町

次は、昭和61年刊三和町「三和町郷土誌」375〜377頁の、荒木新氏稿「藤田尾余聞」の中にある巨木の記述である。

「部落の南西部、荒神山と呼ばれるところに、樹齢数百年を過ぎたであろう巨木が縦に九本、又ここより東下に、氏神の一代と思われる三浦水源をご神体としてお祭りしている八幡さまの屋敷跡がある。ここにも巨木が残っている。部落が起こってから何百年を経ているのか不明であるが、これらの巨木が部落の始まりに深い関係があり、おそらくこの年輪と部落の起こりの年代が一致するのではあるまいか。又もう一人の氏神一代三ッ峰近根門はいづれに祭られているかわからない。」

長崎市指定天然記念物になっているツバキの大木については、すでに先項により紹介している。この木の下の方にもう1本の幹周り1.63mのツバキの大木があることは聞いていたが、この余聞が書いていることに非常に関心がわき、1月4日、荒木新氏を訪ね確かめた。
藤田尾地区のことは、荒木氏にたいへん世話になっている。まだお元気で現地へ案内してくれた。荒神山とはやはりツバキの大木があるところである。藤田尾公民館手前に案内標識がある。

荒木氏の小さい頃の記憶として、この尾根には11本の巨木が並んで立っていた。ツバキ・カシ・シイ・タブ・モチなどの大木である。代代わりしたものもあり、今は5本が残っている。タブノキは大きい。記録のとおり樹齢200年を過ぎそうだ。他の木の伐り株の跡もこことここだったと話してくれた。
昭和61年「三和町郷土誌」植物の稿は、外山三郎氏がまとめられているが、藤田尾地区は記述がない。私の知識では、ここの巨木群の貴重さを紹介できない。写真のみ掲げる。
一度、専門の人が詳しく調査をお願いしたい場所である。Otoji.K氏HP「長崎県の名木」も次のとおりツバキの木しかふれていないのが惜しい。

三和町藤田尾の大ツバキ

根元から幹は二つに分かれ、それぞれの幹周りは、1.48mと0.9m。樹高11.2m、樹齢300年と言われ、町の天然記念物に指定。県指定になっている「福江の大ツバキ」にも匹敵するツバキである。花期は終わり、多くの実がなっている。