元・山家宿大又の追分石 筑紫野市二日市南一丁目 筑紫野市歴史博物館
筑紫野市歴史博物館(ふるさと館ちくしの)に展示の追分石。展示説明文は、次のとおり。ほかの写真は、その他の展示品。
追 分 石
(表) 右 肥前 太宰府・長崎 原田 左 肥後 久留米・柳川 松崎
(裏) 改野重五郎 世話人 問屋武作
山家宿の西搆口を300メートルほど下った「大又」(長崎街道と日田街道の交差点)付近に建っていたと思われる追分石です。裏面に刻まれている「問屋武作」は、山家宿の人馬の継立を商いにしていた人です。店の屋号を「御笠屋」といい、この追分石を建てるために力を尽くしました。建設されたのは江戸時代の終わりごろですが、国道200号線の建設(昭和4年)のときに撤去されたようです。その後は農家の納屋の基礎石として使われていましたが、納屋を解体したときに新たに発見されました。
銘文は異体字が用いられていますが、右の翻刻では正字に直しています。