秘密貿易屋敷跡  南さつま市坊津町坊

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秘密貿易屋敷跡  南さつま市坊津町坊

NPO法人・坊津やまびこ会(観光ボランティア)サイト「坊津へようこそ」史跡の案内による説明は、次のとおり。

秘密貿易屋敷跡    幕末の豪商「森家」

坊津で秘密貿易屋敷(官許貿易に対して)として公開されていた森家は現在八代目にあたります。坊津では享保(西暦1716年)以降も、規模はともかく商いに従事していた者も多かったが、その中でも坊の森家は、幕末の豪商として知られています。
森家は鰹漁業と販売を営み、かたわら海運業者であり島津藩の御用船としても活躍したと言われています。 四代目森吉兵衛が記録した 「坊津拾遣史」 によると初代は安永元年(西暦1772年)からで、当初は海産物である塩漬けや魚の販売で、二代目から屋久島のサンゴ採取をしたり、坊津での金山試掘などを行い、幕末まで巨額の富を蓄えていきます。
尚、森家以外にも坊津では多くの豪商たちが存在していましたが、歴史の流れの中で、江戸時代の建物は老朽化のため大規模に改造されたり、建て替えられたりして現存している建造物は数少なくなりました。
これらの豪商たちが保管していた中国を中心とする輸入品など貴重なものは、現在、南さつま市の歴史資料 「輝津館(きしんかん)」 等に展示されていますので、是非訪れて見て、素晴らしい繁栄の時代を振り返っては如何でしょう。