不動の滝 兵庫県南あわじ市灘大川
神戸新聞の掲載記事は、次のとおり。福良から県道76号により沼島汽船土生(はぶ)港へ行く途中にあった滝。大川橋の不動滝前バス停から入る。
ひょうご滝探訪 2006年8月11日掲載
不動の滝 南あわじ市灘大川
山の奥へ小道が開け、滝つぼをたたく水音が響きわたる。苔(こけ)むした岩肌を滑る流水。手を差し伸べ、しばし涼感に浸る。
「お不動さん」。地元では滝つぼ横に鎮座した荒滝不動明王の石像とともにそう呼ばれる。地元の人たちは、今も昔も日参を続ける。
空を覆う木々を縫って陽光が差し込んだ。約十四メートルの岩盤から落下する流れが、スクリーンのように変化する。何やらロードショーが始まるような。
となると時代劇か、などと思う。(大森 武)
メモ 県道76号沿いにある「荒滝不動明王」の看板から徒歩約300メートル。真観寺の奥の院で、726年に行基が開いたとされる。