大正十一年頃のガラス写真 29ほか 吉田牧場

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大正十一年頃のガラス写真 29ほか 吉田牧場

「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。

「大正十一年頃のガラス写真」
整理番号 29,30,99,141  (吉田牧場)

その他、「吉田牧場」と思われる作品 (掲載略)
整理番号 104,141,142,146,148

■ 確認結果

「ガラス写真」とは、感光する写真乳剤を塗ったガラス板を写真機にセットして撮影した後、乾板をもとに写真を焼き付ける。フィルムが普及する前の明治から昭和にかけてよく使われた(朝日新聞キーワード解説)。
スタジオアートアイ制作CD「大正十一年頃のガラス写真」は、長崎を撮影していると思われる
308枚の写真。整理番号のみで、撮影地はまったくわからない。心当たりの場所を探してみる。

整理番号29,30,99,141ほかは、長崎市愛宕3丁目にあった「吉田牧場」と思われる。
牧場があった場所は、国道324号の白糸から愛宕町バス停にかけての道路下と聞いており、現在、愛宕保育園などが建っているあたりである。
山口広助さんのHP「丸山歴史散歩」などによる記事は、次のとおり。【現ファミリーマート】というのは、愛宕4丁目に店は移転している。
http://hirosuke.at.webry.info/201012/article_8.html  

B-258:吉田牧場跡(よしだぼくじょう-あと)
愛宕3-5(旧長崎村高野平郷) 【現ファミリーマート】
昭和の始め頃、この付近に長崎一といわれた牧場があり、吉田牛乳店が経営していたことから吉田牧場と呼ばれていました。牧場にはホルスタインが数頭とも十数頭ともいたといわれ、当時、牧場沿いの道からはお乳を搾っていた光景が見られ、独特な臭いがしていたそうです。しかし昭和30年頃(1955)閉鎖され住宅地へと変わります。今でもこの付近の電柱には「吉田幹線」の文字を見ることができ、国道沿いに当時の塀(万年塀)が一部残っています。