長崎の幕末・明治期古写真考 目録番号:3248 崇福寺山門(3)
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。
目録番号:3248 崇福寺山門(3)
〔画像解説〕
崇福寺三門(楼門)。撮影年代不詳。最初はこの造りでなかったが、嘉永2年(1849)竜宮門造りで再建された。長崎の代表的な観光地。現存し、国指定重要文化財。
■ 確認結果
目録番号:3248「崇福寺山門(3)」は、〔撮影者:上野彦馬〕ではないだろうか。
馬場章氏編「上野彦馬歴史写真集成」渡辺出版2006年刊92頁に、「95.崇福寺」として掲載されている。同解説は次のとおり。
95.崇福寺
崇福寺は寛永6年(1629)、中国・福州地方出身の唐人たちの希望により、唐僧、超然が招かれて建立した日本最古の黄檗宗寺院で、長崎を代表する唐寺。上野撮影局に程近い鍛冶屋町にあり、竜宮門を思わせるこの写真の三門は現在も残る。この写真はNo.89と同一の台紙の同一面に貼付されている。
撮影者 上野彦馬 撮影・流通年 撮影年未詳 所蔵者 学校法人産業能率大学