長崎の幕末・明治期古写真考 目録番号:5334 上級武士の家族 ほか
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。
目録番号:5334 上級武士の家族
〔画像解説〕
明治5年ごろ上野彦馬撮影。大村藩30代藩主で文久3(1863)年には長崎総奉行を勤めた純熙(すみてる)の家族写真。純熙は明治2(1869)年の版籍奉還で藩知事、明治4年の廃藩置県で引退した直後の明治5年ごろ撮影。場所は長崎の大村屋敷(現中町教会)の玄関。
目録番号:5335 上野彦馬と家族
〔画像解説〕
明治3〜4年ごろの上野写真館における上野彦馬の家族写真。写されているのは彦馬をはじめ、彦馬の母伊曾(いそ)、彦馬の妻むら、彦馬の4人の妹たち、この、(牧)ちえ、ぬさ、にわおよび牧の娘なかと元次郎である。
目録番号:5332 男性の肖像(52) (以下、掲載略)
目録番号:5333 男性の肖像(53)
目録番号:5336 日本人の集合写真
■ 確認結果
上野彦馬アルバム。連番号からいうと、目録番号:5332 から、目録番号:5336 までの5作品。〔撮影地域:未詳〕となっているが、いずれも長崎の上野写真館などで撮影されたのではないだろうか。
特に目録番号:5334「上級武士の家族」は、「大村純熙(すみてる)の家族写真。明治5年ごろ撮影。場所は長崎の大村屋敷(現中町教会)の玄関」。次の目録番号:5335「上野彦馬と家族」は、「明治3〜4年ごろの上野写真館における上野彦馬の家族写真」と、はっきり画像解説している。