長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:1339 大仏釣鐘 ほか
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。
目録番号:1339 大仏釣鐘
目録番号:1787 大仏殿の大釣鐘
〔画像解説〕
写真左下に、 “”LARGE BELL DAIBUTSU”” とあるが、未詳。
目録番号:5498 京都方広寺の梵鐘
■ 確認結果
目録番号:1339「大仏釣鐘」と、目録番号:1787「大仏殿の大釣鐘」は、次の目録番号:5498「京都方広寺の梵鐘」のとおり、京都方広寺の梵鐘であろう。鐘楼は大正時代にも再建されたようだ。
HP「京都きらめき紀行」による方広寺の説明は次のとおり。現在の写真は、HP「日本隅々の旅全国観光名所巡り&グルメ日記」から。
豊臣家の滅亡を招いた「国家安康」の鐘が残る
方 広 寺 京都市東山区大和大路通七条上る茶屋町527-2
豊臣秀吉の発願により東大寺の大仏殿を模して創建された寺で、高さ約20mもある大仏を有していたが、度重なる地震や落雷で破壊され、大仏殿も昭和48年の火災により焼失した。
「国家安康・君臣豊楽」の銘が刻まれ、大坂の陣のきっかけとなった梵鐘は、今も境内に残り、国の重要文化財に指定されている。