瓢瓶(ひょうへい)? 興福寺本堂の大棟 長崎市寺町
気がけて見ないが、東明山興福寺本堂(大雄宝殿)の屋根上中央にあるひょうたん。「瓢瓶」(ひょうへい)というが、火除けのまじないで珍しい。興福寺HPのロゴマークになっている。
長崎観光情報「ここは長崎ん町」(歴史の街長崎ぶらり散策)の長崎史跡めぐりによる説明は次のとおり。
興福寺本堂(大雄宝殿・だいゆうほうでん)
国指定重要文化財 (昭和25年8月29日指定)
本堂を大雄宝殿と呼ぶのは釈迦(大雄)を本尊として祀ることからくる。正面壇上に本尊釈迦如来、脇立は準提観音菩薩と地蔵王菩薩を祀る。
寛永9年(1632)第二代黙子如定禅師が創建。元禄2年(1689)再建、慶応元年(1865)暴風で大破したため、明治16年(1883)再建され現在に至る。材料は中国で切り込み、中国から招いた工匠が作った純中国式建築。柱や梁には巧緻な彫刻、 とくに、氷裂式組子(ひょうれつしきくみこ)の丸窓、アーチ型の黄檗天井、大棟の瓢瓶(ひょうへい・災害が振りかかると瓢瓶が開いて水が流れ、本堂を包み込むという意がある火除けのおまじない)高さ1.8mなどが珍しい。