長崎の外国人居留地跡標石(境石・地番標) (56)〜(59)
平成6年7月1日発行「長崎の碑(いしぶみ) 第2集」129〜142頁に、長崎市南公民館の研究グループ「どじょう会」が行った長崎の外国人居留地跡標石(境石・地番標)の調査結果が報告されている。 参 照 https://misakimichi.com/archives/1483
現地の主な標石には、長崎市教育委員会がその後、小さな陶板プレートを標石脇に埋め込んでいる。
これら標石の1つ1つを、現在の時点で再確認した。(56)〜(59)の標石は上の写真のとおり。
どじょう会の報告に表われていない境石・地番標とも思える標石も参考のため掲げる。
標石? Q 長崎全日空ホテルグラバーヒル左側入口の民間駐車場に、歩道から入るとすぐ右方にある。明治か大正時代の珍しい旧型石柱、丸い突起がある「水準点」。
現在の地形図にも、この地点に標石がある水準点「(標高)3.0m」と表示されている。駐車場奥のは、小さな水神。
参照 https://misakimichi.com/archives/31
標石? R 明治31年(1898)に建てられた「旧長崎税関下り松派出所」の建物は、現在「長崎市べっ甲工芸館」として使用されている。裏側角にある標石。
「へ蔵…」と読める。「大蔵省」の古い境界柱か。敷地には一帯の石祠・燈籠を寄せた一角がある。
標石 (59) 松が枝町木戸豆腐店の直角の角。店の人によると、高さは昔は30cmほどあった標石。車がぶつかったりしてたびたび破損し、路面と変らぬ高さとなった。