青島海岸のハマユウ群落  壱岐市芦辺町諸吉南触

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青島海岸のハマユウ群落  壱岐市芦辺町諸吉南触

郷ノ浦港から県道173号線、印通寺港からなら県道24号線により芦辺町諸吉二亦触交差点まで行き、八幡半島の南岸回りで「左京鼻」へ方へ向かう。
途中に青島大橋が架かっている。渡ると「青島公園」となっており、駐車場のところにハマユウの群落があり保護されている。道路の先は九州電力新壱岐発電所で行き止まり。
芦辺町「芦辺町史」昭和50年刊、第3節未指定文化財970〜971頁による説明は次のとおり。
ハマユウ(ハマオモト)の群落  諸吉南触 青島海岸

ハマユウは、勝本町辰の島と町内では八幡海岸にまばらに自生しているのが見られる。青島のハマユウは、群落をつくりその数は、数百本に及んでいるが、このように群落としてまとまって自生繁殖しているのは珍しい。
このハマユウは、島の北東部海岸の松の下に多く繁茂し、夏になると白い花が一面に咲き乱れ、よい香りがし、みごとなものである。

ハマユウは、関東南部から、以南以西の海岸砂地に生える大形の常緑多年生草木で、茎に見えるのは偽茎(白く多肉の葉柄が何枚も巻き重なったものである)であり、これが直立し高さ50cmぐらいになり、太さ5〜10cmの円柱となっている。偽茎の上部から多数の大きな葉を四方に開出し、葉幅は広く全緑で先にいくほど葉質は厚く滑らかである。
夏に葉の間から花茎を出し先に十数個の白色の花が傘形に咲き、よい香りがする。種子は白色を帯び少数でとても大きく、熟すと砂上に種子が転がり落ちる。砂地が長く乾燥していても容易に発芽する。
芦辺町は昭和51年(1976)度この青島を自然保護のため買収した。