古写真に残る石橋風景  (2)西浦上の「大井手橋」

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古写真に残る石橋風景  (2)西浦上の「大井手橋」

正確な橋名はわからないが、多分、「大井手橋」というのではないか。浦上ダム下の浦上浄水場正門前に架かる。長崎バイパスに入らず、川平・女の都方面へのバスはこの左の道を行く。
浦上川の本流は西浦上小学校のところで曲がり、左からその支流となる大井手川(源流は滑石峠。上流部は滑石川という)が流れる。ここに浦上ダムが造られ、浦上浄水場ができたのは、第3回拡張事業(昭和16年9月−昭和20年2月)である。

写真集「’91長崎水道創設100周年 NAGASAKI WATER 100」長崎市水道局平成3年刊の38〜40頁にこの古写真はある。
浦上浄水場のろ過池・浄水井の掘削工事にかかった昭和18年3月頃の古写真に、アーチ石橋が写っている。浦上浄水場は昭和20年2月に完成。次の写真があるが、これには西浦上小学校の校舎やマンションのビルが写り、撮影年は不明。だいぶん後年と思われる。アーチ石橋は消え、新しい橋に架け替えられている。

浦上川水系についていえば、三川町へ入った屏風岩近くに、「眼鏡橋」というバス停が今もある。橋名だけ残り、ここにもアーチ石橋があったと思っているが、調べきれずにいる。