水道施設の銘板アラカルト

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水道施設の銘板アラカルト

本河内高部の創設水道完成に当たって、有栖川宮からご真筆の「龍瓶」の二字が下賜され、以来、増設水源地や導水トンネルなどに、水に由来した銘板がはめられた。いずれも、絶ゆることなき清浄の水源を祈念する佳句が選ばれている。
この銘板の設置も、第2回拡張工事で終わりとなった。

「長崎水道百年史」長崎市水道局1992年刊209〜210頁による説明は次のとおり。
写真集「’91長崎水道創設100周年 NAGASAKI WATER 100」長崎市水道局平成3年刊89頁には、「水道施設銘板ア・ラ・カルト」として特集がある。
最初の写真は、本河内ダムの創設水道、起工・落成の銘板(明治22年3月起工 明治24年4月落成)

第1回拡張工事(明治33年8月〜明治37年3月)で設置された銘板は、
本河内低部ダム          「水旱無増減」  男爵 伊東巳代治
西山ダム               「寒漿濟我人」  男爵 伊東巳代治
本河内導水トンネル入口     「玉   聲」   男爵 伊東巳代治
鳴滝導水トンネル入口       「英   泉」   男爵 伊東巳代治
第2回拡張工事(大正9年10月〜大正15年3月)で設置された銘板は、
小ヶ倉ダム              「人力通霄漢」  市長 錦織  幹(現存せず)
小ヶ倉トンネル入口         「玉聲珊然 」  市長 高崎 行一
出雲浄水場導水トンネル出口  「噴 玉 洞」   市会議長 重藤鶴太郎
出雲浄水場配水池入口      「滾々不蓋 」  市長 高崎 行一(小ヶ倉公宅裏にあったものを現地点に移設)