長崎県の土木遺産・市水道史施設」カテゴリーアーカイブ

福井川橋梁  佐世保市吉井町

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福井川橋梁  佐世保市吉井町

国道204号線により佐世保市吉井行政センター前を過ぎ、田ノ元の交差点から福井洞穴・松浦市方面への県道40号線に入る。まもなく松浦鉄道福井川橋梁の下を通る。
同鉄道潜竜ヶ滝・吉井駅2km間に、福井川・吉田・吉井川の3橋梁がある。
国有形文化財に2006年登録された。後の2枚が、近くの吉田・吉井川橋梁。

土木学会編「日本の近代土木遺産(現存する重要な土木構造物2000選)」の中より、九州での河川、道路を主とする公共的な土木施設を紹介した社団法人九州建設弘済会HP「土木遺産 in九州」長崎県の中の説明は次のとおり。

福井川橋梁  長崎県佐世保市(北松浦)吉井町   〔橋 梁〕

3連の開口部は幸野川橋梁(熊本)とここだけである。曲線ルート。

所在地・完成年等
●所在地:長崎県佐世保市(北松浦)吉井町
●完成年:1942年(昭和17年)
●設計者:不明
●施工者:不明
●管理者:不明
●文化財指定等:

施設の形式・諸元
●橋長:67.06m
●径間:20.0m(3A)
●形式:竹筋充腹アーチ
(橋脚部にアーチ型開口部あり。)

遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
福井川橋梁は、佐世保市吉井町にあるコンクリート製3連アーチ橋で、旧国鉄線として昭和14年に建設されています。現在は、第三セクター松浦鉄道の橋梁として現役で活躍しています。
コンクリート造りは、その強度を高めるために中に鉄筋を入れるのですが、戦時中の物資不足から、鉄筋の代わりに竹を入れて造った「竹筋の橋」ではないかという話があります。当時、鉄は優先的に軍艦を造るのに使われており、当時を知る住民からの証言もあり、さもありなんというところです。
特徴あるデザインと、歳月を経た風合いが周囲の緑に良く調和しています。

交通アクセス  松浦鉄道潜龍ヶ滝駅から徒歩で約5分